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三重県社会福祉協議会、研修資料Excelに個人情報シートを含んだまま公開 — 受講生240名分

項目内容
発生日2026年6月16日(資料公開日) / 6月22日(発見日)
対象組織・業界社会福祉法人三重県社会福祉協議会(社会福祉)
事案種別個人情報を含むExcelファイルの誤公開(設定不備)
情報源ScanNetSecurity(2026年7月17日)

社会福祉法人三重県社会福祉協議会は、研修用ホームページ内の「受講生ページ」で公開した研修資料のExcelファイルに、研修受講生240名分の個人情報が記載されたシートが含まれたまま公開されていたことを明らかにしました。ファイル本来の目的は研修資料の配布であり、個人情報を含むシートは配布対象外だったものと考えられます。

  • 2026年6月16日: 研修用ホームページに該当Excelファイルを公開
  • 2026年6月22日: ファイル内に個人情報を含むシートが存在することが発覚
  • 2026年6月27日: 三重県社会福祉協議会が公表
  • 現時点で外部への不正利用の報告はなし

同協議会は「個人情報が記載されたシートがあることに気づかないまま公開した」と説明しています。Excelファイルは複数シートで構成でき、非表示(hidden)や末尾タブに置かれたシートは、公開作業時のプレビューで見落とされやすい性質があります。

考えられる原因(推測): 研修事務局が「表示用シート」だけを確認して公開手続きを行い、末尾または非表示にされていた「受講者名簿シート」の存在に気づかなかった可能性が考えられます。同種の誤公開は、Excelを「配布物用」と「作業用」の兼用ファイルとして運用している組織で反復的に発生する類型です。

1. Excelは「1ファイル=1目的」で扱う

Section titled “1. Excelは「1ファイル=1目的」で扱う”

Excelファイルの中には作業用シート・非表示シート・過去バージョンのシートなど、公開時に想定していないコンテンツが残ることがあります。外部公開する資料は、専用の空ファイルへ必要シートだけをコピーする運用(別名保存でなく新規作成)にすると、誤混入のリスクを構造的に減らせます。

2. 公開前のチェックリストに「全シート確認」を明記

Section titled “2. 公開前のチェックリストに「全シート確認」を明記”

「タブを右クリック → 再表示」で非表示シートの有無を確認、シート数と表示中シート数を突合する、といった具体的な操作手順をチェックリスト化します。目視だけに頼るとタブが画面外にある時に見落とします。

公開後に「今日アップロードした資料に個人情報が含まれていないか」を機械的にスキャン(DLPやシンプルな正規表現チェック)する仕組みがあると、公開から発見までの6日間を大幅に短縮できます。

ヤグラの視点 — 組織固有知識の学習:「同じ形の誤公開」を次は組織として取れるか

Section titled “ヤグラの視点 — 組織固有知識の学習:「同じ形の誤公開」を次は組織として取れるか”

Excelの非表示シートによる個人情報漏えいは、組織を問わず反復的に発生する類型です。三重県社会福祉協議会が過去に類似事案を経験していたかは公表されていませんが、業界全体で見れば「非表示シートに気づかず公開」「PDF変換したつもりがxlsxのままだった」「墨消しが上書きで復元可能だった」といった誤公開は年に何十件も報告されています。

重要なのは、組織固有の運用パターンに即した検知ルールを、組織が自分の環境から学んで持てるかです。「うちの研修事務局は、名簿を作業用シートとしてExcelに残す運用をしがち」「うちの委員会は、議事録に添付する参考資料に前回の申込者名簿を貼り付けがち」——こうした組織固有の癖は、汎用のDLPルールだけでは拾えません。過去のインシデント・ヒヤリハットから組織固有のパターンを学習し、公開経路のログを横断で見る仕組みがないと、同じ形の誤公開は繰り返します。ヤグラの AI SOC は、100+の連携先ログを集約し、組織固有の異常パターンを学習していく設計になっています。

同協議会からは、公開ファイルの管理体制の見直し・再発防止策の詳細は現時点で公表されていません。同種の誤公開は自治体・社会福祉法人・教育機関で継続的に発生しており、業務プロセス側の見直しが問われます。

日時内容
2026-08-02初稿公開(アーカイブキュレーション batch23)