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ダンダダン、フランチャイズ店舗の従業員がアルバイト応募者の履歴書をSNSに投稿 — 投稿は削除、本人に直接謝罪

項目内容
発生日2026年5月上旬(フランチャイズ店舗従業員によるSNS投稿)
公表日2026年5月2日(運営会社の公式サイトでのお詫び)
報道日2026年5月11日
対象組織・業界株式会社ダンダダン(「肉汁餃子のダンダダン」運営)/飲食チェーン
事象フランチャイズ店舗の従業員が、アルバイト応募者の履歴書に含まれる個人情報をSNSに投稿
影響件数非公表(アルバイト応募者の履歴書に含まれる個人情報)
情報源Security NEXT(2026年5月11日) / 株式会社ダンダダン お詫びとご報告(2026年5月2日)

「肉汁餃子のダンダダン」を運営する株式会社ダンダダンは2026年5月2日、フランチャイズ店舗の従業員による不適切なSNS投稿により、アルバイト応募者の履歴書に含まれる個人情報が外部に公開されたことを公表しました。

同社の発表によれば、投稿はすでに削除されています。対象となった応募者に対しては直接の謝罪と経緯の説明を行い、二次被害は現時点で確認されていないとしています。

Security NEXTは2026年5月11日、本件について「個人情報に対する認識不足や管理体制の不備」が背景にあると報じています。同社はフランチャイズ店舗を含む全従業員に対し、SNSの利用および個人情報の取り扱いについて改めて注意喚起を実施しました。

漏えいした情報の件数・項目の内訳は公表されていません。ただし、対象が採用応募時に提出される履歴書であることから、氏名・住所・連絡先・学歴・職歴・顔写真といった項目が一体で記載された書面であったと考えられます。

  • 2026年5月上旬: フランチャイズ店舗の従業員が、アルバイト応募者の履歴書に含まれる個人情報をSNSに投稿
  • 投稿を削除
  • 対象応募者へ直接連絡し、謝罪と経緯を説明
  • 2026年5月2日: 株式会社ダンダダンが公式サイトで「お詫びとご報告」を公表
  • フランチャイズ店舗を含む全従業員に対し、SNS利用と個人情報取り扱いに関する注意喚起を実施
  • 2026年5月11日: Security NEXTが報道

公表されている原因は、フランチャイズ店舗の従業員による不適切なSNS投稿です。外部からの攻撃やシステムの不備によるものではなく、業務上正当に預かった書類を、業務外の目的で公開した行為に起因します。

考えられる原因(推測): 採用応募書類は、店舗で面接を行う業態では店長や採用担当だけでなく、シフトに入っている従業員の目にも触れる場所に一時的に置かれる運用になりがちです。バックヤードや事務スペースに置かれた書類は、施錠された保管庫に入るまでのあいだ、店舗内の誰でも手に取れる状態になり得ます。

また、加盟店の従業員教育は、本部が直接設計するのではなく加盟店オーナーの裁量に委ねられる構造になりやすく、本部の個人情報保護方針が末端のアルバイト層まで到達していなかった可能性が考えられます。「認識不足」という表現は、この到達の断絶を指していると読むこともできます。いずれも推測であり、公表されているのは投稿の事実と対応までです。

1. 採用応募書類は、店舗が扱う情報のなかで最も濃度が高い

Section titled “1. 採用応募書類は、店舗が扱う情報のなかで最も濃度が高い”

飲食店の店舗が日常的に扱う個人情報のうち、顧客の予約情報は氏名と連絡先程度にとどまります。これに対し履歴書は、氏名・生年月日・住所・電話番号・メールアドレス・学歴・職歴・顔写真が1枚に集約された書面です。1枚あたりの情報濃度という点では、店舗内で最も慎重な扱いを要する紙です。にもかかわらず、応募書類の保管は「面接が終わるまで店長が持っている」という運用で処理されていることが少なくありません。

2. 受け取りから保管・破棄までを、店舗の作業手順に組み込む

Section titled “2. 受け取りから保管・破棄までを、店舗の作業手順に組み込む”

応募書類が置かれる場所、施錠のタイミング、不採用時の破棄方法と期限を、店舗の日常業務のチェックリストに載せることが必要です。「個人情報は適切に管理する」という方針文だけでは、実際に紙が机の上に置かれる時間は短くなりません。誰が、いつ、どこに入れるのかまで書き下ろされて、初めて手順になります。

3. 加盟店を含めた到達確認を、教育の完了条件にする

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本部が注意喚起を発信したことと、加盟店のアルバイトがそれを受け取ったことは別の事実です。フランチャイズ形態では、本部と実際に情報を扱う人のあいだに加盟店法人という一段の階層が挟まります。教育の完了を「本部が資料を配布した」で測るか、「末端の従業員が受講した記録がある」で測るかで、実効性はまったく変わります。

ヤグラの視点 — 役職別・部門別のリアリティ:情報に最も近い人ほど、教育から最も遠い

Section titled “ヤグラの視点 — 役職別・部門別のリアリティ:情報に最も近い人ほど、教育から最も遠い”

従業員が業務上手にした紙を撮影して投稿する行為を技術で止める手段はなく、ここで書けるのは書類管理と教育設計の話に限られます。

そのうえでこの事案が示しているのは、個人情報に物理的に最も近い人と、情報セキュリティ教育が最も届きにくい人が、同じ人だったという構造です。応募者の履歴書を最初に受け取るのは、本社の人事部でも法務部でもなく、店舗のシフトに入っている従業員です。しかし組織の教育プログラムは、たいてい正社員を単位に設計され、雇用形態や所属法人が変わるたびに到達率が落ちていきます。

この構造は飲食業に固有のものではありません。委託先、指定管理者、派遣、加盟店、短期アルバイト——組織図の外側にいながら、現場では情報の入口に立っている層は、どの業種にも存在します。そして事故は、たいていこの層で起きます。

重要なのは、この層に届ける内容を、正社員向けの教材の流用にしないことです。フィッシングメールの見分け方やパスワードの管理を説明しても、店舗のバックヤードに置かれた履歴書という現実には接続しません。その人の一日の作業のなかで、他人の情報が最も無防備になる瞬間はどこかを、業務ごとに書き下ろすこと。飲食店であれば、それは応募書類を受け取ってから保管庫に入れるまでの数十分です。

もうひとつ、この事案が投げかけているのは「悪意がなくても起きる」という前提の置き方です。投稿した従業員に情報を売る意図があったとは考えにくく、店舗の日常をSNSに共有する感覚の延長線上で、机の上にあった紙が映り込んだ、あるいは映したのだと推測されます。悪意を前提にした牽制(監視・処分規程)だけでは、この経路は塞げません。「他人の情報が写り込む可能性のある場所では撮影しない」という、行為の水準まで具体化されたルールが要ります。

株式会社ダンダダンは投稿の削除と対象応募者への謝罪を完了しており、二次被害は確認されていません。フランチャイズを含む全従業員への注意喚起が実施されています。応募書類の管理手順に関する追加の再発防止策の公表が想定されます。

日時内容
2026-05-11初稿公開(報道日時点)